エピソードにあたるところを切り出して文面にできるかだと思います。
例えば、
画面に表れて登場し、挨拶して立ち去る。
これだけでもお話しです。
そのシーンでやることを決めることが大事です。
続いて、
小さなお話しにして一目でキャラクターの立ち位置が判るようにできるかもカギです。
力持ちなら、体を大きくする。
すばしっこいなら、体を小さくする。
超能力を使うなら、細見で長身。眼鏡をかけている。
などのように、大まかなイメージを設定することは可能ではありませんか?
上記の二つをくっつけるとこのようなお話しにできませんか?
力持ちの体格の良いキャラクターが画面に登場。
カメラ前で、ジェスチャーを交えて何かを表現します。
そして一礼して立ち去る。
これで構成ができます。
では、大まかな演出を交えた内容に落としていきましょう。
下手(しもて)から力持ちの体格の良いキャラクターがカメラセンターに来て座ります。
座るときに力強い座り方をする。
色々とカメラに向かって話かけます。
手振りを大きく表現してきます。
納得した表情をし、椅子から立ち上手(かみて)に歩いて掃けていきます。
これで詳細な行動ができました。
では、この状況に深みを持たせるためにストーリーとエピソードを乗せていきます。
・ストーリー
あなたは、大企業の中途採用の面接官。
日々やってくる求職者。
あなたは、求職者を傷つけずに断り、適切な人材を入社させることはできるのか?
これでストーリになりました。
次はエピソード。
ストーリーから切り取った内容にします。
・エピソード
今日も面接。
なぜか今日は個性派揃い。
採用を任されている以上、無責任なやり取りはできない。
断ることも仕事。
適任の人材を1人見つけることを目標に奮闘する。
ストーリーが前提となり、
エピソードでその日を切り取った内容になりました。
これで視聴者はその前提を元に作品を見てもらうことができます。
これが、初めにあった構成案に深みが出ます。
ようは、映像に理由が出てアニメーションの意図が出来ました。
構成では、下手(しもて)から出てきてセンターで椅子に座り、話ているようなアニメーション。
そして椅子を立ち上がり、下手に立ち去ることにストーリーとエピソードを添え、
面接のシーンとして切り取ることができます。
あとは、カメラアングルを使いカットでキャラクターの心情を切り取ることで
作品としてのテンポをだすことも考えれます。
ここまでいって、初めて絵コンテまでもっていくことができるはずです。
このように単調な基礎表現にストーリーと設定がのることにより
エンターテイメントとして消化することができます。
やはり、人に見せることを意識して映像を作ることが求められる世界です。
言われたことをやっているだけでクリエーターになれるわけがありません。
それは、オペレーターです。
伝えたい事があってアニメーションという表現があります。
アニメーションは手段としての側面しかなく、伝えたい事を伝えるアニメーションに
なっていることで初めて表現者としての力量を図ることができます。
技術という側面が強いCGやアニメですが、内容をくみ取って動きや形に落とすことを求められるはずです。それをただ動いているだけとか、好きなものを作っただけだと、採用者は困るだけです。
それは、
英語でいう単語だけ覚えています。とか、文法は知っています。しか言っていません。
言葉を喋ることで伝えることができるはずなので、
業界としては、作品は伝えることができるものを作れるのかを問うものだと認識してください。