自分を褒めることが出来ますか?
自分を褒めることが苦手な人が多いと思います。
どちらかと言うと自分を否定することが多いと思います。
しかし、自分を褒めることができればどんなけ楽しく過ごせるだろうかと考えたこともあると思います。
他者と比べることをすると、どうしても自分を否定的になったりしませんか?
確かに他者は、自分の結果に対して評価しています。
しかし、自分を褒めるためにはどうしたら良いのでしょうか。
結論からすると、
「目標を数字化しておく」です。
クリエーター職を目指す人にとって「数字化」することは、あまりピンと来ないかもしれません。
数字化とは?
例えば、
卒業までに100個の作品を作るなどはどうでしょう。
自分が100個の作品が出来た時の景色がどんな景色なんだろうという自分を期待することにワクワクすることができれば、一つ一つの作品が足跡として残ります。
自分自身が作った作品の足跡を振り返った時に自分自身の積み上げがあり、初期の作品と100個目の作品にどれくらい差があるかで楽しめると思います。
それでは、
現在、自分のできる表現、技術でできる作品を小さな規模でも良いので、ひとつずつ作ってみましょう。
まずは、1時間で作れるものでも構いません。
もちろんモノマネでも構いません。
1時間で出来なくても構いません。
静止画でも構いません。
「物差し」があるから「決める」ができる。
大事なのは、どういう物をどれぐらいの規模で、どのぐらいの時間で作るかを「決める」ことが重要です。
「決める」ことで、自分に「物差し」が出来ます。
「物差し」ができれば、作ることについて測ることが出来ます。
「物差し」が出来たことにより、
新しい課題が見つかった時にどれぐらいの時間を掛けて
作れるものかを見積もれるようになります。
すると、基準ができるのでその基準がクリアできれば自分で自分のことを褒めることが出来るはずです。
「決める」ことは、制作者としての自分と本来の自分との約束です。自分自身での約束をすることで他者とも約束ができるようになります。
よって「信用」を得ることに繋がるはずです。
現実社会では、「信用」で全て動いてます。
世の中のアニメやゲームについて「信用」がどのように作用しているのか改めて別の機会に紹介したいと思います。
「物差し」があれば
「自分を褒める」ことが出来ます。
では、話を「物差し」と「自分を褒める」の話に戻します。
制作時間や規模が見積もれるようになれば、
新しい制作物についても臆することなく捉えることができることでしょう。それが「物差し」なのです。
1時間でこれが出来たんだから、これだったら3時間で出来そうと思うでしょう。
前は3日かかったけど今回のものだったら1日頑張れば出来そうと思えたら
頑張れそうですよね。
そうなれば、
事実が積み重なれば揺るがない自信が形成出来ます。
事実はしっかりした基盤になるので、
その自信は揺れません。
他者から見ても事実を見るのでそれ以上でもそれ以下にもなりません。
出来が悪い良いも実は関係ありません。
作る時点では、絶対に「いいもの」を作りたいと思って作り始めるはずです。
悪くなるのは、結果的に悪くなってしまったこと。
よくするためにどうしたらいいかを振り返るのが大事です。
出来るようになるために
「小分け」で考えよう。
制作時に、
どのようにメンタルが動いたかを考えてみて下さい。
「面倒くさいな」「難しいな」「もやもやするな」「何がいいか分からない」と言う気持ちが横切っていると思いますよね。
「面倒くさいな」は、制作時間がかかりそうと思ってしまうと面倒くさくなります。ではその面倒くさいを小分けにしてワークフローに直していきましょう。
例えば、
アニメーションで「歩く」考えてみましょう。
歩くというと、「人が進む」です。
進むとはX軸上とY軸上の2軸になるはずです。
スタートから到着点までを決めます。
と言うことは、ダミーでもいいのでスタートから到着点をつけましょう。
続いて、ボーンのアニメーションになります。
人は腰の回転で動きます。
腰の回転が決まれば、左右の膝のアニメーション膝下のアニメーションになります。
これで下半身が決まりました。
次は上半身です。
上半身は背骨の揺れです。
背骨の左右の揺れを決めます。
次に背骨の前後の揺れを決めます。
次は、鎖骨の動き、腕の振りに移行していきます。
残りは体の部位の末端に移っていきます。
このように「歩く」についてもここまでワークフローを分けます。
では、そのワークフロー1つずつに時間を割り当てましょう。
30分づつで考えますと、300分程。
時間に直せば、5時間となります。
よって歩くアニメーションは5時間で作れますになります。
5時間以内でできれば、自分を褒めることが出来ますよね。
もし、5時間で出来なくても、どこで時間がかかったのかもわかりますよね。
と言うことは、細かなところで時間が分かれば、改善できることが出来ますよね。
これで、出来たことと出来なかったことの事実がわかるので、成果が見えるようになるはずです。
このように、ワークフローを手元に箇条書きでいいので、メモを書き終わった時点で、時間とチェックを入れるだけで出来ます。チェックを入れれば成果が分かりやすくなり、
進みが、はかどる事でしょう。
このようにすれば、自分で褒めるキッカケが作れることで、
自信をつけることが出来ます。
クリエーターの仕事は「解決」すること。
クリエーターの仕事は小さな「解決」を積み上げることです。
目的を決め手段を選び実行。
その後、見直し改善。
よって、より良いものができるようになります。
ここまでいけて初めて「クオリティー」を気にすることが出来ます。
では、自分のことを褒めるために初めにしないといけないのは、「決める」こと。
自分との約束を守るようになれば、
腕は上がり、他人に褒めて貰わなくても、自己肯定感を満たすこともできるでしょう。
「目標を数字化」し、その数字をクリアできるようにやっていきましょう。10個でも構いません。1個目より10個目の方がよくなっているはずです。同じものを10個作ることでも構いません。
では皆さん頑張ってみましょうね。