学生がCG、映像制作を成長させる方法


考えよう!

日々、クリエーターは何を考えるのでしょうか。
考え方が人の数ほどあるわけです。
個人で、目指すところ、ややりたいことは違います。
なので、今日からでいいので考える癖を付けましょう。
ポスターや雑誌、看板、漫画、ゲーム、アニメ、世の中にあるヴィジュアルのある「納品物」。
皆が目指す、クリエイティブ関係の仕事は、納品物を提供することで報酬を得る仕事をすることになります。
その「納品物」を進める為に「プロジェクト」が立ち上がります。
「プロジェクト」は、顔の見えない人も含めて大人数で行われます。
世の中にある「納品物」は「プロジェクト」からできているわけで、
そこから想像する制作過程を考えるだけで日常が勉強できる場所に変わっていきます。

例えば、
あの映画のポスターだとどの年齢を狙っているのかな?
40代男性を狙っているならもっとカッコよい表現は無かったかな?
自分「だったら」、もっと尖った形状を使って表現するのにな。
など。

この「だったら」が出てくればクリエーターとして、
なにか芽生えてきたことになります。
「だったら」は「思惑」です。

あの映画のポスターで考えた思考構造は以下の分で説明できます。
ポスターを見て「仮説」を立てます。
この仮説を頭の中にドンドンストックします。
ストックした「仮説」がある程度溜まったら(10個程)どれか一つを作ってみたり探してみたりします。ここが、「実証」です。
「実証」したものが「仮説」通りにいけば、「確証」です。
ここが、俗に言う「思ってること」をやった結果をしることです。
重複になりますが、

「仮説」「実証」「確証」=「自信」

考えたことを「仮説」とし、実際に体験したことは「実証」であり、「仮説」と「実証」がかさなると「確証」となります。よって「確証」を得れば、初めて「自信」をえるわけです。
この自信により揺るがないものになります。
揺るがないものは、他人と比べる必要のないものであり、自分で褒めていいところになります。これが、「成長」に必要な要素です。
これを常にいかなる場所でも、繰り返していくことがクリエーターが仕事する上でずっと必要なことです。一生続きます。


赤ん坊=クリエーター1年目

では、クリエーターが成長する為に学ぶ姿勢を
踏まえて自分の状況を俯瞰的に見ましょう。
映像制作する上ではまだ学生。

よって
みんな「赤ん坊」だということを理解しておいて下さい。
「赤ん坊」はまだコミュニケーションがとれません。
伝える方法は、「泣くこと」だけです。

みんなも「泣くこと」しかできないはずなんですが、
生徒のみんなは、赤ん坊よりは喋れると思っているはず。
それは「思い込み」や「決めつけ」をしています。
プライドもあるでしょう。
自分は、アニメが好きだから作ることも好きだろう。など。

しかし、皆、デザインやCG、映像制作に関しては「赤ん坊」ですよね。
デザインの何が良くて何が悪いかも分かっていないですよね。
判断できるのは、面白いか、面白くないかぐらいですか?
そんなの「バブー」ぐらいです。
面白いなら、何がどう面白いのか。
いいなら、世界観の話だけではなく意味の考察も必要です。
カットの繋がるテンポ感や構図の意図。

あなたが、他者に伝えることができない限り、
伝える絵を制作することは困難と言えます。
あなたが好きなアニメには、意図がありメッセージがあるから、
コミュニケーションとして作品が成立しています。
ということは・・・・
コミュニケーション能力も必要だということです。
コミュニケーションとは「発したことで他者が動くこと」を意味します。
喋れるだけでは意味がありません。
「発した」は、なんでも構いません。
口で言ってもいいし、文字で書いてもいい、絵にかいて理解せせることでもいい。
自分が「発した」ことで他者が動いていれば、
もう「赤ん坊」からは脱しているかもしれません。

世の中が求めている、デザイン自体の役目についてです。
それは、物事の解決を求められています。
よって他者が存在することになります。
映像も見てもらうために設計「デザイン」されています。

映像を作る時も見てもらう視聴者が制作者にとっての他者になります。
その他者は、「世の中」の中にいる人です。
「世の中」の出来事を理解しておけば、
「世の中」にある題材を元に作品を作ることもできるでしょう。
「世の中」にあるものなので、作品に共感を得ることもできます。
しかし、どうしても「制作者」は「自分」を置いたうえで制作をしてしまいます。
ということは、
「自分」の見えているところしか見えていない物を作っていることになります。
「自分」が「世の中」に対して接点をどれぐらい持っているかもわからない状況です。
もし、
「世の中」の接点を無視して制作したものが、
「世の中」でウケた場合、奇跡ともいいますし、「天才」とも言えます。
ラッキーってことも言えます。
「世の中」との接点が奇跡的に接している面が大きいことになります。

ではそのラッキーに再現性はありますか?
プロとは、「再現性」のある「成功」を積み上げていくから
プロとしてやっていけます。
プロのクリエーターは「再現性」の体験を積み上げる為に、
普段から勉強をします。
だから、ニュースを見て「世の中」を知ります。
他者の作品を見て「仮説」をたてます。
そして再現できるか「実証」し、できれば「確証」を得ます。よって自信を付けます。

この続きは、こちらに乗せています。

人気の投稿

CGアニメーション映像の作り方

好きな動画、作ってみたい動画、作れる動画を探す

ストーリーの創作

リキッドブロックで行うインターンの課題

「時間がない」は錯覚?学生のための時間管理スキルと改善法

2年次前期授業内容と課題

企画書の書き方

CG映像制作における企画とディレクションの極意 – 効率的で効果的なチーム運営とは

CG映像制作におけるチーム運営の重要性と実践法

クオリティーの上がる作品作りのヒント